建築の継承を実現するにはどうすればよいか、という大きな「問い」を立てることによって、組織内の全ての構成員が一つ一つの建物の設計に取り組むことの意味や目的を明確にしたいと考えました。また同時に「継承」は依頼主にとっても核となる共通の目的です。基本的に、建築は依頼主と建築家との丁寧な対話の中からでしか構想できませんから、その対話の全ての基礎となる理念を企業の名前に込めました。
建築設計は職務として物理的な側面にどうしても偏りがちになるものですが、継承を目的とすると建物を物理的に生かすだけでは不十分で、いかに建物を社会に活かし続けられるか、という側面をいかにサポートできるかが求められます。建物を物理的に生かすことと社会的に活かすことの両輪で建物の設計に取り組むことが当社の大きな特徴となります。